不確定なベクトル量

昔の私が書いていたというブログというものを、今の私もしてみようと思って、書いている。

最近思うこと

長期間更新がありませんでした.

というのも,いろいろとやってみたいことをやっているうちにブログを更新するのが面倒だと思ったからです.

本当はこの一年間,思うことがたくさんあり,その度にこのブログに記録として残しておこうと思っていたんです.

しかし,大学に入ってから,というかスマートフォンを持ち始めてから,Twitterという便利な主張ツールに執心してしまい,以後ずっとTwitterで思うことを呟いてきました.

 

Twitterは使い勝手の良いツールで,思いついたアイデアを,短い文字数ではありますが,ポンと簡単に発信することができます.高専在学時代,自分は思いついたことをすぐに発信できることに魅力を感じていたので,Twitterは大学に入学して3か月の間は本当によく利用していました.

でも,7月を過ぎたあたりでしょうか.様々なフォロワーを抱えるようになってからは少しつぶやく内容にも配慮を心がけようと思いました.

というのも,見たくないものを見せつけられるのはあまり快いものではないと思ったからです.

それからは,いわゆる意識高い系ツイートやウケを狙ったツイートは控え,僕は全然できないんですよツイートやこの人すごいなツイート,賛同ツイートなど,フォロワーになるべく理解してもらえそうなことを呟くことを心がけるようにしました.ミニマックス理論じゃないですけど,マイナスを小さく抑えようとしたわけです.

でもそれって,自分の本心は語りにくくなるんですよね.また,ネット上なので本心を語らないことも容易にできる.つまり,自分のつぶやいたことに自分が反映されにくくなるんです.

それで冬ぐらいからあまりつぶやくこともなくなりました.それで最近ネチケットを守れていない感じもありましたし,またある小説を読んで匿名でのチャットに不信感を覚えたので,この機会にTwitterの利用を停止しようと思い立ちました.

最初はやはりTLを見たいという気持ちもありましたが(TLからいつも笑いと勉学に対する活力を得ていましたので),一週間ぐらいするとそこまで執着しないようになりました.Twitterってタバコと同じだなぁ.

 

それと同時に,Twitterは教室の縮図とも思えました.

ビュワー(フォロワー)それぞれに当り障りのなく,そしてできるだけ有益なことを発信しようとするのは,クラスの中でみんなと当り障りなく接することと似ているなと思いましたし,人の気持ちも考えずに自分の意見を主張するのはあまりよく思われないだろうなとは思っていましたし,自分も他人の主張にそれはおかしくないかと思ったことはあります.

それに,馴れ合いみたいなのがあるとウザったいなと思ったこともあります.一時期リプライがうざいと思っていたこともありますし.逆に自分がリプを飛ばすとウザがられているなと思うこともあり,結局ウマが合わないことにはTwitterって面白くないんだと思いました.人間関係と同じですね.面白い人とは話したいですけど,つまらない人とは話す時間が無駄ですもんね.適当なリプを返すことは適当な相槌を打つことと何ら変わらないと自分は考えています.

 

早い話,自分には気を使って言いたいことが言えないTwitterよりも,人の目を気にせずに書くことのできるブログの方が向いているかなと思ったということです.

ブログって僕の記事を見るかどうかに選択制を持たせられるじゃないですか.それって都合がいいかなと思ったわけです.

これからどのぐらいの頻度で更新していけるかわかりませんけど,そこそこの頻度で更新していけたらと思います.

自分の思考の足跡を残すためにも…

後期開始

夏休みも終わり,ついに3年後期が始まりました.

後期は前期と比べるとそこまで大変でないと言われていたのですが,僕としてはそんなことはなく,むしろ常に何かやるべきことに追われているようで,気づけば10月も中旬が終わろうとしていています.

 

前回記事投稿をしてからは,すごく閉じこもった生活をしていました.

特にここ1~2か月で見た作品(小説,アニメ,マンガ,映画?)の数は人生で触れてきた作品の5%以上は占めている気がします.かなりいろいろ見てました.

夏休み中,小説だと15作と短編をいくつか,新書を数冊読んで,専門書は10冊近く読んでる気がします.

そういえば,夏休みは新たに統計力学を勉強し始めて,その面白さにはまっていきました.

量子力学もやっていたんですが,最近勉強はお休み中ですね.

夏休み後半は誰とも会えないフラストレーションを勉強と作品で埋めた感じですね.

 

一方で後期はすごく活動的な気がします.

11月末の航空宇宙系の講演会で発表することになりましたので,それの予稿を書いています.

発表内容は人工天体観測の授業で行なったことを発表するつもりです.

航空宇宙も様々な分野の知識を要するんだなと思いながら予稿を書いています.知識が足りないんで結構苦しいです.

それと,後期は自主ゼミを始めました.下に僕の時間割を示しますが,火曜日に電磁気学,水曜日に統計力学です.

電磁気学では1~3年生までが参加していて,どちらかというとあまり前提知識を必要としない低学年向けのゼミとなっています.とはいっても読んでいる本は『理論電磁気学』なので決してやさしくはありません.学校がある間は古典電磁気をやって,春休みに特殊相対論をやろうと言っていますね.

統計力学では2年生以上が参加していて,数学科の院生や物理系の研究員の人まで参加するので,どうしてもハイレベルになります.しかし,それだけレベルが高いので議論は面白く,僕は全然ついていけていないのですが,聞いていて楽しいことには変わりないですね.田崎さんの『統計力学Ⅰ・Ⅱ』を読んでいます.

 

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時間割はこんな感じです.赤は必修,オレンジは専攻選択,緑は多学科の授業を潜って聞いています.

九大は工学部と理学部が同じキャンパスにないので,理学部の授業に潜れないのが残念ですね.数学科は潜れるんですけど,受けたい授業が必修と被っているので今回は取らないつもりです.

後期は,専門科目は似たような科目が多く,それも一度勉強したことがある内容が多いのであまり面白いとは思えません.

でも,この機会に今まで勉強したことをブラッシュアップしてさらにアドバンスドな勉強をしていけたら面白いだろうなとは考えています.

 

今日はこの辺で.

夏休み前半

突然書きたくなったブログ記事、第2弾です。

前回は前期について振り返ったので、今回は夏休み前半について振り返ります。

 

僕は夏休みに入る前に漠然とした目標を立てていました。

8月中は数物セミナーに向けて勉強し、9月はTOEFLを見据えた英語の勉強をする。

そして、小説を20冊以上は読みたいと考えていました。

腐っても文藝部に所属しているので、最近読めなかった分を取り戻そうと思って、20冊は読みたいと考えていました。

それと、全体で30冊以上の本を読む予定です。

現在、小説9冊、新書4冊が読了で、専門書は読みかけが6冊ほどあります。

夏には今まで読んでこなかった海外の作品や、あまり読まないジャンル(本格ミステリやSFなど)を読もうと考えていたので、読んではいるんですが、そういう本は読むのにかなり時間がかかりますし、おまけに慣れない分野で疲れるので、なかなか冊数が増えません。

でも、新たな視野が身についてきている気はします。ライトミステリばっかりではダメですね。

 

それと、この夏一番のイベントは数物セミナーだと思います。

簡単に言えば数学あるいは物理に興味のある国内の大学学部生が集まって、3泊4日の勉強合宿をするって感じです。夜は誰かの発表を聞いたり、誰かと討論したり、あるいは黙々と勉強したりして、昼間はリレーセミナーと言って少人数班で一冊の本を読んでいくというゼミ形式の勉強をします。あとは特別講演というのを3回ほどやってもらいました。

これに参加して思ったのが、僕は全然勉強していないなということです。

あれほど勉強したのにリレーセミナーで発表すると自分の説明が理解できなかったり、夜ゼミでもわからないことばかりであまり話が分からなかったり、空いた時間にお話ししてもわからない分野がたくさんありましたし、もう打ちのめされた感じでした。

けどこれはいい経験でした。早い段階で危機感を感じることができたのは本当に良かったと思っています。

 

それにしても、大学1, 2年生の時点であそこまで理解しているなんて、人間やればできるんだなと思いました。

代数学の授業を受けた時も思いましたけど、できそうかできなさそうかではなく、やるかどうかですね、勉強って。やらずに諦めちゃダメなんですよね。

だって、現に工学部なのにルベーク積分やってて、測度論の話をしてて、おまけに量子情報の勉強もしている人もいるんですからね。

工学部だから理学部のみんなのようにまではできなくていいやと思わずに、やれるところまでやってみようと思いました。

 

あと、Twitterのフォロワーが増えました。もちろん数物関係者です。

彼らをがっかりさせないように、進捗を出していきたいですね。

 

数物の後は東京を旅行してきました。

初の東京、初の東日本だったので新鮮味のある観光でした。

皇居、上野公園、東大、古書店街、国立天文台といろんなところを見て回りました。

本当は浅草周辺と国立科学博物館に行く予定だったんですが、前者は時間的に断念し、後者は休刊日だったので断念せざるを得ませんでした。

本当に見て回ることが多く、東京という町が知れて面白かったです。

思っていたより面白味のないビル群でしたけど、自然や建物は独特だったので楽しく見ていました。観光するのに1日では足りないなと思いました。

僕は浜松町駅とか御茶ノ水駅を見て、なんかこの駅いいなあと思ったのは覚えています。

 

ところでみなさんはご存知でしょうか?

文京区あたりだと思いますが、旧岩崎邸庭園という財閥の邸宅があります。

中までは入っていないのですが、敷地に植えてある植物がきれいでした。

邸宅を見る前に見た皇居もよかったのですが、この邸宅もいい建物だと思いました。

なぜ財閥の邸宅が残されているのかはわかりませんが、壊すに壊せないからでしょうかとその時は思いました。

でも、帰ってから『華氏451度』を読んで、ある一文を読んでから、そういうことだったのかとわかりました。

「人間である以上、死ぬ時はかならず、後に何かを残しておくべきだ」

つまり、財閥は自分が生きていた証を残すために大きな邸宅を立てたのではないかと思いました。

なんかこんなにも早く謎が氷解すると、なんだか偶然とは思えませんね。

 

僕も、何かしらの形で、生きた形を残したいものです。

前期後半

お久しぶりです。

本格的な夏が訪れ、忌々しいテストが終わり、待ちに待った夏休みが到来し、早くも折り返し地点を過ぎました。

気づけば9月上旬で、あと4週間もすれば3回生の前期を終えることになります。

僕は修士2年で卒業する予定なので、つまるところ、残り4週間で僕の大学生活の1/8を終えることとなります。

前々から一月ひと月を噛みしめて生活していたのですが、今振り返ると、成長できたと思える半面、もう少し頑張れたらと思うこともあります。

今日はその一部だけでも振り返れたらなと思います。

 

よりアドバンスドな内容を勉強したくて大学に編入学したので、勉強に関する思い出(?)は他より色濃く記憶に残っています。

特に驚いたのがテスト勉強。友達の中には朝8時から夜1時まで学校で勉強している人もいて、高専時代とは比べ物にならないほど勉強に熱心な人がいることを目の当たりにしました。

僕もテスト期間中は朝から晩まで図書館で勉強していて、あの時はおそらく受験の時よりも勉強していたと思います。

おかげで気が病むこともしばしば。親に電話をかけたことも幾度がありました。

それでもテストを乗り越えた時の、半期の授業を征服した感じは、勉学を修めた気分になれて嫌いじゃなかったです。

でももうテストはなるべく受けたくないです。テストのための勉強なんて嫌いだし。

 

僕は7月頭まで割と遊び倒してて、そこからテスト勉強に取り掛かったので、勉強期間がすごくつらかったです。皆さんは無理のない計画を立てて勉強頑張ってくださいね。

でも、あの授業内容を、テストを受ける前までに理解できたとなると、やはり大学に来てよかったなと思います。僕の中では、専攻科でなくてよかったなと思っています。

おそらく授業で習った内容は独学では身につかなかっただろうと思います。つまり授業が学ぶきっかけ、そして足場を与えてくれたと思います。

そう思うと、授業面倒くさいとか思っちゃダメだなって思いますね。

 

あと、友達と一緒に勉強できたから乗り切れたって感じはしました。

もう僕はどうしようもないダメ人間なので、ノートを見せてもらったり、過去問を頂戴したり、問題を解いてもらったりで、いつもおんぶにだっこの状態でした。

おまけに食事は友達と一緒に摂ることが多かったです。

勉強面でも精神面でも、常に友達に助けられていました。

その結果、いい成績を収めることができそうです。

本当に、助けてくれた友達には感謝です。

 

他に思い返してみると、僕は部活にもほとんど顔を出していませんし、他に何かやっていたわけでもないので、なんかやっとけばなあとか思っていましたが…

そういえばありました。僕は他の人と比べて多く授業をとっていました。そのことでも振り返りましょうか。

僕は正規の授業の他に代数学と人工天体観測をとっていたのは以前の記事にも書きましたが、その両方でいい成績をもらいました。

正直いい成績が欲しくて授業を受けたわけではないのでそこはどうでもいいんですが、いい経験はできたと思っています。

 

代数学ではGalois理論を学ぶにあたって必要な体の理論を勉強したところで授業が終わったのですが、ここでの勉強が後で書こうと思っている数物セミナーでの勉強で生きてきたことは言うまでもありません。

加えて、数学は公理から積み上げていく学問で、何一つ予備知識が必要ない学問だということが今回わかりました。

今までは、難しそうだな、習ってない内容ばっかりだろうなと敬遠していましたが、すべては公理から組み立てていくのでいきなり知らない式が出てくることはないし、習うことはすべて本に書いてあるので、そこまで心配することはないなと思いました。

もちろん難しいですけどね。すべてを論理で組み上げていきますので。

この授業を受けて、数学の本当の姿を知れたのはすごくいい経験だったと思います。

 

人工天体の観測ですが、後半はあまり手を付けられなかったのでお話しするのはおこがましい気がします…。しかし、特に思ったのが、望遠鏡を使った観測はなかなか大変だということです。

今まで天体観測をしたことがなかったので、満月の夜は観測がやりづらいことも知りませんでしたし、曇った日もここまで観測が進まないとは思っていませんでした。

それに画像解析も難しかったですし。あとこの分野についての知識がなさ過ぎたので、発表での質疑応答でもうまく受け答えができませんでしたし…。

すごくやりきれないかたちで授業は終わってしまいました。

 

しかし、僕たちの観測結果を発表する場が与えられました。

11月末に行なわれる航空宇宙系の講演会で発表する方向に話が進んでいます。

おそらく観測もあと何度か行うのかなと思います。結果もさらにブラッシュアップすることでしょう。

それに向けて僕は勉強をしようと思っています。

とりあえず現在は天文学や地球科学の勉強を始めていまして、伊都に帰り次第、宇宙工学の方も勉強しようと思っています。

次の発表では悔いの残らないものに仕上げたいと思っています。

 

夏休み前半についても書きたいのですが、これは次の記事で書こうと思います。

教養科目について

今日、天体観測の実習の中間報告がありました。

僕らの班はボロボロでした。そもそもなんで僕任せなんですか?

パワポも画像解析もおおよそ僕が仕上げた感じなので、逆に言えば今回の発表の出来が悪かったのは僕が仕上げたからでしょう。

つらいです。みんなも画像解析お願いします。正直、他の人に割り振っていた考察の発表を、僕が画像解析をしたからという理由で僕に任されたときは、「君らも自分で解析をやって考えろよ」と思いました。

まあ、ここで言っても仕方ないんですが…

 

しかし、もう一方の班はしっかりと発表できていたあたり、やはり意欲的に準備を行なったのだろうと思いました。

教養科目は自分から勉強してこそ意味がある科目だと思っています。

実際僕も発表を行なうに当たって周辺知識を調べましたし(使わなかったけど)、調べていて、より宇宙に興味を持ちました。

こういう自発的な学習をサポートする、つまり、教員と時間が与えられたうえで自分の興味のある分野について自分から学習するのが教養科目の目的だと思います。

 

前期は代数学もとっているんですが、これもいい授業だと思います。

しかし、授業時間の関係上、何コマか休んだこともありますが…

この授業の復習も近々やりたいんですが、いつになるかなぁ…

もっと時間が欲しいと常々思います。

 

以下は後期に履修しようと考えている科目です。

自分のメモ帳代わりに使っているだけなのであまり気にしないでください。

それにしても、1~2年時の時の教養科目は面白そうなものが多いのに、3年次になると途端に教養科目の数が減るのはやめてほしいですね。

1年の時から入学したかったと本当に思います。

 

後期履修予定科目(リストアップだけで、全履修は考えていない)

仮想空間の図学(火1)

化学英語(火1)

技術英語(木1)

英語X(5限)

英語リーディングⅢ(水6)

英語会話Ⅱ(水6)

英語ライティングⅡ(木6)

英語テスト・テイキング(金6)

速習エスペラント(前期集中、箱崎なので厳しい)

デザインシンキング(後期集中、大橋なので厳しい)

工学と倫理(後期集中)

Science and Technology and Human Culture(後期集中)

Technology Marketing(後期集中)

 

英語系が多いので、授業に備えて夏休みは英語の勉強をする予定です。